社長メッセージ
代表取締役
篠田 峰夫
創業100年の感謝を込めて
1916年の創業以来、弊社は三代にわたり古紙リサイクル事業を中心に歩んでまいりました。多くのステークホルダーの皆様のお力添えにより、今日まで事業を継続できましたこと、心より感謝申し上げます。そして今、次の100年に向けて、世のためにお役に立ち、感謝され、愛され、必要とされる企業として進化を続けてまいります。
古紙屋らしからぬ古紙屋を目指して
私どもの夢は「古紙屋らしからぬ古紙屋」「廃棄物を出さない古紙屋のパタゴニア」「化石にならない古紙屋のキーエンス」です。石のように固まって永遠に変われなくなるような事態には絶対にならない。常に変化し、進化し続ける1000年企業を目指しています。
「資源は有限、知恵は無限 みんなで工夫しよう3R(リデュース・リユース・リサイクル)+Renewable(再生可能)のエコライフ」――これが私たちの合言葉です。眠っている資源も、捨てられた資源も、すべては宝物。この信念のもと、新たな価値創造に挑戦し続けます。
なくてはならぬ存在として
弊社の存在意義は明確です。社員の幸せと会社に関わるすべての人々の幸せを通じて、社会に貢献すること。目先の利益ではなく、社員の安全や健康を第一に考える経営を貫いています。
私の人生観は「なくてはならぬ人であり、なくてはならぬ仕事」という言葉に集約されます。賢は賢なりに、愚は愚なりに、一つのことを何十年と継続していけば、必ずものになる。偉い人になる必要はない。社会のどこにあっても、その立場立場において、なくてはならぬ人になる。その仕事を通じて世のため、人のために貢献する――そういう生き方の会社でありたいと考えています。
デジタル化時代の大転換
2020年のコロナ禍を境に、デジタル化・ペーパーレス化が急速に進展しました。1916年の創業から古紙回収、紙加工業、紙販売問屋業へと事業を拡大してきた私たちにとって、これは180度の転換です。今後10年で紙業界の再編が進むと予測される中、資源としての紙の供給減少という構造的課題に正面から向き合っています。
地域と共に歩む強み
私たちの強みは、100年企業としての信頼、名古屋市中区という立地、不器用でも真面目で嘘をつかない企業風土、そして業界一清潔な工場環境です。これらを活かし、地域の絞り込みと廃棄物の資源化という社会的課題の解決に取り組んでいます。
循環型社会の実現へ
私たちが描く未来は、インターンシップ生(学生)×地域×企業の連携による新たな価値創造です。サーキュラーエコノミー事業とウェルビーイングライフ事業を推進し、地域密着・地域参加型のコミュニティネットワークを構築していきます。人の幸せを資源環境から考え、地産地消で循環する共生圏により、廃棄物を出さない仕組みを作り、社会に貢献してまいります。
プロフィール
1951年愛知県名古屋市中区生まれ。1916年創業株式会社エス・エヌ・テー3代目代表取締役社長。1978年篠田紙工株式会社(現 株式会社エス・エヌ・テー)に入社。1992年4月に3代目代表取締役に就任後、愛知県名古屋市の戸別古紙回収の新たな仕組づくりと古紙の安定的なリサイクルに取り組んだ。2020年よりインターンシップ事業を始め、古紙のみならず『廃棄物をなくす事業』を学生と研究・企画を始めている。
スタッフメッセージ
取締役
篠田 朋香
エス・エヌ・テーを自分の舞台にする!
株式会社エス・エヌ・テーは、和紙のリサイクルから始まり、創業110年を迎えます。皆様のおかげさまでここまでやってまいりました。ありがとうございます。
私は2014年より株式会社エス・エヌ・テーに関わってまいりました。100年以上の歴史とは、信頼関係です。初代である曾祖父の太吉、2代目祖父の武夫、3代目現社長の父・峰夫が築き上げてきたものを、私が4代目として引き継ぎ、今そして次世代へ、築き上げた信頼関係と必要とされる企業であり続けるために進んでまいります。
舞台から古紙リサイクルへ
私は名古屋音楽大学音楽学部ミュージカルコースを卒業し、中学生から憧れていた舞台の世界に関わっていました。そんな世界から家業である古紙リサイクル業という世界に飛び込んだ時、舞台の世界とのギャップを感じておりました。
弊社の業界がなくなれば日本はゴミまみれになってしまう、とても大事な仕事です。しかし正直、地味で目立たない仕事をどうしたら目立つのか悩み、考え…「働いている人、会社、業界にスポットライトが当たる舞台にしよう!」これが、私の答えでした。
資源循環業という新たな舞台
紙の使用量の減少とともに、日本の資源も枯渇していく可能性があります。弊社は「紙」という日本の資源を大切にリサイクルしてきました。しかし、日本の大切な資源は「人」でもあります。
紙にこだわらず、日本の資源を大切に活用する、活かす、循環させることを手段とし、関わる人の人生にスポットライトを当てる会社でありたい。私自身も周りの人にスポットライトを当てられる人になりたいと考えています。
次の100年への決意
古紙リサイクル業ではなく、資源循環業という舞台を次世代に繋げていき、100年の歴史とともに、次の100年もスポットライトが当たる存在にしていきます。
プロフィール
1988年生まれ。名古屋音楽大学音楽学部ミュージカルコース卒業。卒業後は日本舞踊の事務所で勤めながら、舞台に関わる。2014年株式会社エス・エヌ・テー入社。インターンシップ事業に関わっている。音楽大学で学んだことを活かし、働いている人・業界にスポットライトが当たる「会社を舞台にする」をモットーに次期後継者として学んでいる。